2023年4月24日 15時04分
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上里北中学校の「登校、授業、行事等、下校」の中で、一番静かな時間があります。
さて、それはどのような時間だと思われますか?
「やはり授業中?」と思いますね。でもそれは違います。授業中は、教師の声、生徒の声、挙手の時の声、返事の声・・・などの「音」がします。
一番静かな時間はというと、それは【掃除の時間】です。本当かどうか、生徒に聞いてみていただいても結構です。本当に静かです。
では、なぜ静かなのかというと、生徒一人一人が集中して掃除をしているからです。遊んでいる生徒はもちろんいません。自分の担当の掃除場所が終わった時は、「気づき清掃」が始まります。自分自身で考え、「この場所をさらに磨こう」「この場所の汚れをよりきれいにしよう」など、教師に言われなくても、自分自身で考えて、行動しています。そのため、教師の指示の声もしません。生徒の質問の声もしません。あえて言えば、床を拭く音、ほうきで掃く音が聞こえてくるくらいです。
【基本的な考え方】
〇居心地の良い学校にするために「自分たちの学校は自分たちできれいにしよう」と、主体的に清掃に取り組む心を育てる。
〇清掃は自らを高め、心を磨くものであるととらえる。
〇清掃の時間は、自分との対話の時間とし、自分自身を振り返る時間にもつなげる。
これらを全校で共通理解・共通実践しています。
2023年4月20日 08時45分
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うれしいことがありました。(毎日あるのですが、特に今日は特別です。)
生徒が登校する時間帯、校舎の玄関前であいさつをしています。
これは、各学期の初めに行われる「あいさつ運動」の続きです。
日に日に、生徒が自ら進んであいさつをしてくれる人数が増えてきました。
当初は、こちらが「おはようございます」と言っても、声が小さかったり、視線が合わなかったりする生徒のことが気になりました。
「家で何かあったのかな」「調子が悪いのかな」「何となく元気が出ない日なのかな」などと、勝手に想像してしまいます。生徒の表情が曇っている場合は、何かしらの原因が必ずあると感じています。生徒自身が悪いわけでは絶対ないと確信しています。
そのような中、今日は特に明るい表情であいさつをしてくれる生徒、自分から進んであいさつをしてくれる生徒がとても増えました。笑顔の生徒も複数いました。「特にうれしい」のはこのことです。また、校舎内を歩いている際、進んであいさつをしてくれた生徒もいました。生徒との「つながり」を強く感じた瞬間でした。
晴れ渡った青空の下、生徒が学ぶ校舎を見つめ、生徒一人一人の夢や目標の実現に向けて、改めて気持ちを引き締めて取り組む決意をしました。
2023年4月10日 16時00分
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新2年生、新3年生を迎えての始業式、新1年生を迎えての入学式を終えて、令和5年度がスタートしました。
始業式では以下の話をしました。(入学式でも同じ3つの話をしました。)
「つながる」をキーワードにして3つの話をします。
一つ目は「校歌」についての話です。
上里北中学校の校歌を作詞したのは、宮沢章二さんです。この宮沢章二さんと言えば、皆さんが生まれた後の2・3年後に起こった東日本大震災の後、テレビで繰り返し「行為の意味」という詩が放送されました。
「『心』は誰にも見えないけれど、「こころづかい」は見える。『思い』は見えないけれど、『思いやり』は誰にでも見える。その気持ちをカタチに。」という詩です。
二つ目は学校教育目標についての話です。
上里北中学校の学校教育目標は「かしこく やさしく たくましく」です。「かしこい」を広辞苑などで調べてみると「状況に対する反応がすぐれている」とあります。「やさしい」は「親切で情けが深い」、「たくましい」は「多少のことではくじけない」とあります。つまり「状況に対して反応がすぐれ、親切で情けが深く、多少のことではくじけない」生徒になってほしいという目標であると言えます。一つ目で話した上里北中学校の校歌には「夢あふれくる春の日に、支え合う学びやは、知恵の城、友情の火も温かく、鍛えてたくまし意思のうた」と宮沢章二さんが作詞していますが、学校教育目標と校歌とのつながりがあると感じます。
三つ目はその「つながる」についてです。
学校生活においても、感染症対策としてのマスクの着用を求めないことが、国や県からありました。しかし、これまでの感染症対策の影響により、どちらかというと人とつながりにくい場面が多々あったと感じています。今だからこそ「つながる」ことをより意識することが大切だと思っています。「上里の子供を育てる合言葉」「あいさつ、返事、靴そろえ、集中した清掃」というのがあります。この中で、特に「あいさつ、返事」は相手に対しての行為ですね。あいさつをする、返事をすることで、相手とのつながりができ、心づかいや思いやりにつながると私は感じます。
以上、上里北中学校の校歌、学校教育目標、上里のこどもを育てる合言葉「あいさつ」「返事」についての話をしました。皆さんには、友達と「つながる」、先生と「つながる」、見守ってくださる地域の方々と「つながる」ためにも、ぜひ「あいさつ」と「返事」を特に意識して、進んで取り組んでほしいと期待しています。
これから新しい学年、新しいクラスでいろいろなことに挑戦し、人とのつながりの中で、失敗を恐れず、果敢にいろいろなことに挑戦していく1年にしてほしいと願っています。そのような皆さんにエールを送り、始業式の言葉とします。
午前9時に新3年生が準備登校して、入学式や新学期の準備をしてくださいました。
体育館ではシートを敷き、紅白幕を手際よく張り、校舎の玄関や下駄箱、廊下や教室の掃除を、ものすごく丁寧にしてくれました。先生に言われなくても、自分で考えて、どのようにしたらより良いか、どのように掃除をすれば、よりきれいな学校になるか、その気持ちが取り組む姿勢から伝わってきました。
一人ひとりの生徒の姿に感動し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。