校長あいさつ

令和6年度 校長あいさつ

上里北中学校長 小久保幹則

この度は、本校の「ホームページ」にアクセスをしていただき、誠にありがとうございます。
 本校の位置する上里町は、埼玉県の最北端に位置し、烏川、神流川の2大河川を境にした群馬県と隣接しております。校区の南西には、関越自動車道の上里サービスエリアや上里スマートインターチェンジがあります。
 沿革史を紐解きますと、昭和58年4月1日に上里中学校より分離し、上里北中学校と称し開校しました。同年11月28日に校章、翌年2月26日には校歌が制定されました。その後、体育館の完成、校旗の制定、プールの完成など、開校年度から翌年度にかけて上里北中学校の基本要素が着々と整いました。
 教育活動の面でも、文部省指定・上里町教委委嘱「生徒指導総合推進校」、県教委・県進路指導研究会委嘱「進路指導研究」、県教委・町教委・中体連委嘱「体育授業研究」、埼玉県・上里町教委委嘱「学校保健研究」、県教委指定「彩の国パイオニアスクール」、文科省委嘱「キャリアスタートウィーク」「人権教育総合推進地域事業」、県教委委嘱「埼玉県ネットマナー研究指定校」「校外教育研究」、県国語教育研究会委嘱「国語教育研究」を受けております。
 平成4年11月21日に創立10周年記念式典、平成15年2月5日に創立20周年記念式典、平成25年1月31日に創立30周年記念式典が執り行われました。
 平成22年11月13日には、日々の教育活動に積極的に取り組み、著しい成果を上げている学校として埼玉県より認められ「埼玉・教育ふれあい賞」を受賞しました。
 これまでに6323名の卒業生を送り出し、その卒業生たちは地元をはじめ、多方面にわたり、各界で活躍をされています。保護者の皆様をはじめ、地域の皆様方々によるご理解とご支援の賜と感謝しております。

令和6年度の目指す学校像を「協働して学び、教師と生徒・生徒と生徒がつながり合い、学年・学級経営を充実した、生徒一人一人に居場所のある学校」として掲げ、学校教育目標  「かしこく やさしく たくましく」の具現化を図って参ります。
 今後とも、誇り高き伝統と良き校風を継承しながら、上里北中学校の歴史に新たな1ページを刻むために、教職員一同全力で取り組んでまいりますので、皆様方のご理解とご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

校長講話及び学校行事での校長挨拶等

【令和6年10月31日 「体育大会」】
 おはようございます。青空のもと、全校生徒の皆さんが一生懸命に練習してきた成果を発揮する素晴らしい日となりました。
 保護者の皆様、本日は、令和6年度上里北中学校体育大会にお越しいただき、誠にありがとうございます。
 体育大会の開催にあたり準備してくれた生徒の皆さん、各ご家庭でご支援くださった保護者の皆様、そして地域の皆様に心より感謝申し上げます。今年の大会スローガン「笑顔・宇宙」にもあるように、皆さんが力を合わせ、互いに励まし合い、全力を尽くしてこの体育大会に笑顔で臨む姿は、見る者すべてに勇気と感動を与えてくれることでしょう。皆さんが今日まで努力してきた日々は決して無駄にはなりません。競技において勝ち負けはありますが、大切なのは結果だけでなく、その過程で得た仲間との絆や自分を高める努力です。
【令和6年10月18日 「合唱大会」】
 合唱は、個々の力を集約し、団結した力を生み出す素晴らしい表現手段です。歌うことによって、感情や思いが音となり、心を通じて共有される瞬間があります。そして、それが集団で行われると、それはなお一層力強く、感動的なものとなります。そのようなことからもこの合唱大会は、生徒一人一人が音楽の力を通じてコミュニケーションし、協力し合う機会としても大切なものだと言えます。全員で一丸となり、困難を乗り越えながら、素晴らしい合唱となることを期待しています。そして、今日の舞台に立つ全ての生徒には、自分たちの感情や思いをしっかりと表現し、観客の皆さんの心に響くパフォーマンスを見せてほしいと思います。
 結びになりますが、授業以外でも人一倍練習を積み重ねてくれたそれぞれの学級の伴奏を担当している生徒、指揮を担当している生徒に心から感謝の言葉を贈ります。また、この合唱大会を支えてくださった先生方、保護者の皆様にお礼の言葉を申し上げます。
【令和6年10月10日 校長講話「いじめについて」】
 「いじめ」についての話をします。
 「何を笑うかによって、その人の人柄がわかる」
という言葉があります。人の失敗を笑ってしまう、人が頑張っている姿をからかってしまう、正しい行動を笑ってしまう、皆さんのクラスで、そのような雰囲気や場面が見られるようになると、いじめの兆しとも言えます。そうなると、人の心を傷付ける行為が見て見ぬふりをされるようになってしまいます。人を馬鹿にしてクラスのみんながそれを笑うという、とても悪い雰囲気がその場を支配してしまいます。
 ここで一度自分自身の事,クラスの雰囲気などを振り返ってみてください。生徒の皆さんのまわりでは、何に笑い、何に笑顔を見せているでしょうか。人を傷付ける行為、人を馬鹿にする行為、みんなで人をからかって笑う行為、そんなクラスになっていないか、確認してください。一人一人がより良い雰囲気で学校をつつみこんでいくことを強く願っています。
【令和6年10月10日 生徒会引継式】
 生徒会 本部役員 前会長を中心として、これまで上里北中学校の全校生徒のより良い学校生活のために活躍してくれた生徒会本部役員の皆さん、生徒会専門委員会など、生徒会に携わっている生徒の皆さんに、校長として心から感謝を伝えます。本当にありがとうございました。学校は先生方や保護者、地域の皆様のご支援、ご協力だけでは学校生活がより良くなるものではないと思っています。上里北中学校がこれまで以上に、さらにより良い学校となるには、上里北中学校の生徒一人一人の力が必要です。それを実現するには、生徒会本部役員の皆さんの力が何よりも必要です。そのようなことからも、これまで生徒の中心となって活躍してくれた生徒会本部役員の皆さんに改めて感謝の言葉を伝えます。本当にありがとう。
 さて、新しく生徒会の本部役員になった生徒の皆さん。新生徒会長を中心にこれからどうぞよろしくお願いします。これまでの生徒会をさらに高めてくれた先輩方の思いを大切にして、それぞれが思うより良い上里北中学校にしてくれることを願っています。また、皆さん一人一人がさらに活躍することを期待しています。どうぞよろしくお願いします。
【令和6年4月8日 入学式 式辞】
 校舎の南にある花壇では、パンジーなど色とりどりの花を元気いっぱいに咲かせ、校庭の桜の木々は、入学式に合わせたように、薄桃色の花が満開となり、春爛漫を迎えています。このような佳き日に、上里町町長 山下博一様、上里町議会副議長 戸矢隆光様、上里町教育委員会 教育委員 髙階良雄様を始め、ご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜り、第42回入学式を挙行できますことを、心より感謝申し上げます。101名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんは小学校6年間の過程を終了し、本日晴れて、上里北中学校の一員となりました。みなさんには、本校の伝統を引き継ぎ、中学生としての誇りと自覚を持ち、充実した3年間を送ることを期待しています。皆さんの入学にあたり、「つながる」をキーワードにして三つの話をします。
 一つ目は上里北中学校の「校歌」についての「つながる」話です。上里北中学校の校歌を作詞したのは、宮沢章二さんです。その宮沢章二さんが作られた「行為の意味」という詩を紹介します。
「『心』は誰にも見えないけれど、「こころづかい」は見える。『思い』は見えないけれど、『思いやり』は誰にでも見える。その気持ちをカタチに。」という詩です。新入生の皆さんは知らないと思いますが、皆さんが生まれる前、繰り返しテレビで繰り返し放送されましたので、保護者の皆様には強く記憶に残っていると思います。
 二つ目は学校教育目標についての「つながる」話です。上里北中学校の学校教育目標は「かしこく やさしく たくましく」です。「かしこい」の意味は「状況に対する反応がすぐれている」です。「やさしい」は「親切で情けが深い」。「たくましい」は「多少のことではくじけない」と辞書に記されています。「かしこく やさしく たくましく」を詳しく言い表すと、「状況に対して反応がすぐれ、親切で情けが深く、多少のことではくじけない」生徒になってほしいという学校教育目標です。一つ目で話した上里北中学校の校歌には「夢あふれくる春の日に、支え合う学びやは、知恵の城、友情の火も温かく、鍛えてたくまし意思のうた」と宮沢章二さんが作詞していますが、学校教育目標と校歌とのつながりがあると強く感じます。
 三つ目は「あいさつ」についての「つながる」話です。「上里の子供たちを育てる合言葉」に「あいさつ、返事、靴そろえ、集中した清掃」というのがあります。上里町内の保育園や小学校でも取り組んでいただいているものです。この中で、特に「あいさつ、返事」は相手に対しての行為です。あいさつをする、返事をすることで、相手とのつながりができ、心づかいや思いやりにつながると私は感じます。
 以上、「つながる」をキーワードに、上里北中学校の校歌、学校教育目標、上里の子供たちを育てる合言葉「あいさつ」「返事」についての話をしました。新入生の皆さんには、友達と「つながる」、先生と「つながる」、見守ってくださる地域の方々と「つながる」ためにも、ぜひ「あいさつ」と「返事」を特に意識して、中学生としての学校生活に取り組んでほしいと期待しています。
 さて、保護者の皆様、お子様の中学校へのご入学、誠におめでとうございます。お子様にとって、中学校の三年間は心身ともに大きく成長する期間であり、自我が形成され、人間関係も心を通わせ合う深いものになり、切磋琢磨しながら大人への階段を登っていく大切な時期です。更に、思春期を迎え友達とのトラブルを起こしてしまったり、気持ちが不安定になりがちになってしまったりする時期でもあります。これは大切な成長の過程であり、このとき大人である私達はこうした成長の過程を見守り、子どもたちの心に寄り添い、適切な言葉かけや指導を行うことが大切だと思います。特に、お子様の確実な成長のためには、学校と家庭とが連携協力、つまり「つながる」ことが大切だと感じています。これからの学校生活で心配ごとなどがありましたら、遠慮なく担任をはじめ、学年の教職員にご相談くださるようお願いいたします。
 結びになりますが、お子様のさらなる成長のために、教職員一同、新入生一人一人を大切にした教育活動をすすめてまいりますことを、お誓い申し上げ、式辞といたします。

【令和6年4月8日 始業式での校長講話】
 皆さんおはようございます。今日から令和6年度が始まりました。4月5日には、新しく3年生となった皆さんが、入学式や新学期の準備を丁寧にしてくださいました。より適切な方法を自ら考え、友達と協力しながら取り組む姿に感動し、誇らしさを強く感じました。新3年生の皆さんに、心から感謝の言葉を伝えます。
 さて、上里北中学校は開校後、今年42回目の始業式となり、これまでに6323名の卒業生を送り出しました。皆さんには本校の伝統を引き継ぎ、上里北学校の生徒としての誇りと自覚を持ち、充実した一年間を送ることを期待しています。
 進級した皆さんに、3つの話をします。
 一つ目は「校歌」についての話です。
上里北中学校の校歌には、「夢あふれくる春の日に、支え合う学びやは、知恵の城、友情の火も温かく、鍛えてたくまし意思のうた」とあります。「夢あふれくる春の日に」の部分。桜が満開となった、まさに今日。「夢」の実現に向けて、ぜひ一人一人の努力を続けてください。「支え合う学びや」の部分。授業で取り組んでいる「学び合い」学習だと言えます。「友情の火も温かく」の部分。友達として相手を温かく思いやる気持ちを一人一人が持ち続けてください。
 二つ目は学校教育目標についての話です。
 上里北中学校の学校教育目標は「かしこく やさしく たくましく」です。「かしこい」を広辞苑などで調べてみると「状況に対する反応がすぐれている」とあります。「やさしい」は「親切で情けが深い」、「たくましい」は「多少のことではくじけない」とあります。つまり「状況に対して反応がすぐれ、親切で情けが深く、多少のことではくじけない」生徒になってほしいという目標であると言えます。
 三つ目は「あいさつ」についてです。
 「上里の子供を育てる合言葉」に「あいさつ、返事、靴そろえ、集中した清掃」というのがあります。この中で、特に「あいさつ、返事」は相手に対しての行為です。あいさつをする、返事をすることで、相手とのつながりができ、心づかいや思いやりにつながると私は感じます。
 以上、上里北中学校の校歌、学校教育目標、「あいさつ」についての話をしました。新しく2・3年生となった皆さんには、特に「あいさつ」を特に意識して、進んで取り組んでほしいと期待しています。これから新しい学年、新しいクラスでいろいろなことに挑戦し、人とのつながりの中で、失敗を恐れず、果敢にいろいろなことに挑戦していく1年にしてほしいと願っています。そのような皆さんにエールを送り、始業式の言葉とします。